制作日記~Kaoru Mizuki

2018 06
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モンテベルディ「聖母マリアの夕べの祈り」
24日、バッハコレギウムジャパンの演奏会にいってまいりました。今年はモンテベルディ生誕450年記念ということで、各地で彼の音楽が演奏されているようです。

私はモンテベルディの曲にはあまり興味がありませんでした。が、しかし、今回は拝聴させていただいて、よかったです。周囲をみていますと、出演者の親族や、会員になっている方が多いようでした。私のように、全くの外部の人間が聴きにいくことは少ない団体なのでしょうか?

さて、「聖母マリアの夕べの祈り」 曲以上の演奏だったのではないかと思いました。曲そのものは、この世のものとは思えない「古さの中に今に通じるもの」を感じました。機能和声の時代ではありませんから、仕方がありませんが、続けて聴いていると耳が疲れます。

宗教音楽というより、自我が横溢している作品と感じました。おそらくこの時代においては、新しいタイプの宗教音楽だったのでしょうね。

興味深く聴いたのは、8曲目の「主が家を建てたまわずば」12曲目「めでたし、海の星」でした。

「主が家を建てたまわずば」は10声でできているのですが、5声ずつ2手に分かれます。音響的にステレオ効果を狙っていて、音の厚みがすごい。うわーぁあんと音が広がります。

この時代にして、画期的なことをやっていたんですね・・・

「めでたし、海の星」は、有名なグレゴリオ聖歌が元曲となっているんです。曲も良いと思いましたが、ポエムも素敵でした。最近は合唱の演奏会で、外国語の歌詞の場合、字幕がでるんですね?私、しばらく音楽から離れていた間に、機材が進歩しており、驚きました。

この曲の、「海は天の扉」という言葉「鎖を解いてくれる」??(うろ覚え)に共感を覚えました。というのは、カードに似た絵柄があるからです。タロットの月のカードは、私の持っているデッキでは海の絵柄です。月とは女性の暗示があり、聖母マリアのことも暗示しているのでしょうね。

ちなみにこのカードは、クリエイティブや妊娠など、生まれ出る暗示があるのです。

「鎖を解いてくれる」ついては、悪魔とか詐欺師のカードでしょう。Rならば、解放されるという暗示があります。マリアさま=海は、すべてのものを飲み込んで許してくれるってことなんでしょうね。

歌詞に注目したことは、今まで一度もありませんでしたが、多少は西洋思想を勉強したおかげで、関心をもつようになりました。

全体を通して、音の厚みがすごかったです。実はコンディションが非常に悪くて、疲れ果てていましたが、音の洪水に身体が反応したのか、演奏が終わったら体調が良くなっていました。音楽って癒しなんですね?

古楽の演奏に生で触れたのも、初めてですが、すごく興味をもちました。いい音していたんです。今書いている部分も、古楽音源を使いたいと思っています。>「雲よ 天衣無縫に遊べ」と陰陽うさぎが天に語りかけながら、指揮をとる部分です。

また演奏会に伺いたいと思いました。今度はバッハのマタイなんかがいいなぁと勝手に思っています。







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序奏とアレグロ
Ravelの名曲、序奏とアレグロを聴きました。出回っている楽譜と初版には、違いのある部分が多いというお話があり、注釈つきの楽譜を買うことにしました。

この楽曲は、初版を買ったほうがいいと思える曲です。

冒頭では、B♭を中心として動きだします。 強調されている音も(クライマックスやフォルテになる部分)B♭、 途中で転調し(何度か上げ下げする)展開され、蝶のように舞い、最後はB♭で終わる。音を点とするならば、点があちこちに動くということではないかと、感じました。

調性は理屈の上ではGes-durですが、窮屈ではありません。型から逃れようとしては、B♭がどこかで鳴っています。つまりGes-durから、逃げようとしても、B♭が追っかけてくる様相です。

(youtubeを徘徊しておりまして、伊福部先生の曲を聴くことになり、先生はRavelの影響を直接的に受けているのではないかなぁ???と思った次第です。曲調は全然違いますが、根底には同じものを感じた次第です。ただ、一個人の印象なので、間違っているかもしれません。)

それはともかくとして・・・

音そのものが初版と違う箇所があるかもしれません。上記のような曲の進め方(一つの音を中心とした展開)ならば、ホンモノを見た方が良いと思った次第です。私は謎解きが好きなものでして・・・「なぜここにこーいう音が置かれているのか」と、ときたま不思議になったときの、解決方法として、初版は必要だと思いました。

それはおいといて、ハープの奏法の多様性や音色の変化による気づきを得るには、大変良い楽曲だと思います。依頼されたのが、ハープメーカーであることや、ハープの進化には、この曲があったといっても過言ではないことも理由の一つです。


昔はそうも感じなかったのですが・・・考え込んで作ってはいないですね?この曲。水彩画をサラッと描くように、書いたように感じました。どんなジャンルでも、努力の結晶ではすごいものにはならない部分もあるようです。大胆さも必要。努力することも才能の一つですが、その前に本質的なもの(生まれつきの感覚)が必要。

時を見極める能力もその一つなんでしょうな・・・難しいですね。

凡才の私は、今後1曲はハープ中心の楽曲を作りますので、古典から現代に至るまで、ハープの曲をアサッています。加えて、ピアノデュオの曲に力を入れます。こちらも今、先人の曲、現代作曲家の曲を拝聴しております。



序奏とアレグロ





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ラモーと音楽の本質について
最近、ラモーの作品を毎日のように聴いています。オペラや声楽曲が主流ですが、器楽曲もなかなか興味深いです。ラモーはバッハと同時代の作家ですが、バッハよりも柔軟だと感じます。

オペラでは、優雅なインドの国々がよく聴かれています。なかでも 未開人の踊りは楽しいです。色々な振り付けがありますが、私は下記の「リズムの揺れ」が気に入りました。


この踊り、曲との絡み具合が、理屈抜きに面白いと思います。曲には、このような肩の力をぬける部分が必要なのだと感じました。理屈を超えての演奏や楽曲は、荒削りであっても、人の心を打ちます。

この踊りをみていて、自作品のオープニングはピアノソロで、即興性を交えて、思い切りぶつけてみたいと考えてみます。最近人の作品をよく聴いていますが、最後は自分の持っているものに帰っていくと思います。

名前こそ出しませんが・・・器楽曲が歌謡風なのです。懐かしい気持ちになるような、どこか大陸的な曲調だと私は感じるのですが、ご本人はご自身の良いところに気づいておられないようです。無理に今の時代に合わせるより、持ち味を生かす方が良いと思います。

生まれ持ったものは変わりません。これを本質というのです・・・最後はこちらに戻っていきます。もっていないものを追求して、ねじまげるより、ご自身の良いところを生かせる分野に進むといいと強く思いましたが・・・一度もお会いしたことのない方に忠告めいたことを話しても、迷惑になるわけですので、こちらにこっそりと書いておきます。

歌や合唱を書いていくと重宝されると思います。性格も、このような分野に向いていると思います。人間の根底にあるものが創作の本質を支えていると思います。ご自身の心に問うてみてくださいませ。

ラモーに話を戻します。他にもおもしろく、エネルギッシュな楽曲はたくさんあります。下記の「めんどり」という曲もおもしろいです。左手の音域が、にわとりそのものといった響きがしませんか?





優雅なインドの国々から〜未開人の踊り
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演奏と楽曲分析との兼ね合い
あちこち拝見していましたら、音大生はあまりにも曲のこと、を知らなさすぎるからして、せっせと楽曲分析のお勉強をいたしましょう的なblogがありました。今の私は、現代の音大生とお話しする機会がありませんので、よくわかりませんが・・おそらくこれは、演奏の方に向けたメッセージでしょうね。

もちろん、お勉強は大切だとは思います。しかし・・演奏することと分析することは別だと、ふと思ったのです。たとえば、分析を強調したような演奏が、楽しいかといえば、そうでもない。分析をしたとしても、自分のものになっていなければ、とってつけたような演奏になってしまうのではないか?

これは創作にも言えることだと思います。人から影響を受けることがなければ、良き方向には進んでいきません。しかし、自分の中でこなせなければ、(別の言葉でいえば、自分に忠実に作る)曲が流れていきません。

演奏、創作共に、自分の思いや感覚に忠実に!ということが最も難しいのです。お勉強を超えてやっていくことの大変さ、難しさをよく知っているだけに、分析を分析だけで終わらせるようなことはしないほうがいいなぁと思うのです。


私は音楽は遊びであると思っています。楽曲分析のレッスンを手がけるにしても、この音形があって、意味を次につなげていく的なことが必要かどうか?悩むところです。もちろん、本当にわからない人には、このようなやり方も必要ですが・・・

いつもいつも、このようなやり方では、実際の演奏には役立たないと思うのです。分析をし、気づきを得て、すぐに演奏に反映されるようなやり方でなければ・・・楽しくありません。このようなことを、よく考えるようになりました。

霊感という言葉は、あまり好きではありませんが、「何かわけのわからないものに圧倒されるような演奏、または作品」の根底には、お勉強だけでは得られないものが埋まっていると感じます。そんな演奏や、作品に触れようとして、youtubeなどを聴き漁っております。

最近では、Jazzのマリンバ+ヴィヴラフォン奏者で、これは!と思う方がおられました。Jazz界ではベテランで、有名な方なのでしょう。→大井貴司氏

できることなら実演を聴いてみたいと思っています。





































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































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オリオン「ハンター」
以前の記事で、サーリアホさんの「オリオン」について記しました。3曲目の「ハンター」については、後回しにしましたので、再度拝聴してみました。

第一印象--喰うか喰われるか です。

最初の木琴の音列を軸として、同音連打、その他のモティーフ、伸びる音(単に伸ばしているのではなく、印象づけるために、拍で区切って表情づけしているように聴こえる)などを、音群として、音色を巧みに変えて、繰り返していく。

この伸びる音が大切。これは星の呼吸のように感じました。だから、拍で区切って、表情付けしているのでしょうか?

最終には、この星の呼吸は小刻みになり、一本の線になり、途切れてしまいます。(ここで星が死ぬんですね?)

冒頭の木琴の音列は、星の大群のようにも聞こえます。星の大群が手を変え、品を変え、一個の星を襲うというように、聞こえました。

古典の時代には、調性を変えることにより、曲の色付けを変えていたことを、音色の変化により、表現しているのではないかと思います。このような曲はたくさんありますが、よく理解できる曲は少ないように感じます。

サーリアホさんの曲は、言葉がなくても、音そのものにセリフがあるような印象を受け、訴えかけてくるものが、強い・・・直球勝負って感じです。言葉のない、オペラのように感じます。

人によっては、全く違う風景にみるでしょう。私は上のようなイメージでとらえました。他の曲も聴いてるのですが、ここのところの酷暑で、パソコンの熱にやられて、なかなか集中して聴いたり、書いたりすることができませんでした。

しかし、立秋も過ぎましたので、短文にはなると思いますが、書いていきたいと思います。

私の作曲(オーフィアスバリエーション)のほうは、ようやくこれで筆をもってもいいかと、確信がもてるところまできました。とはいいましても、この曲の1/3くらいまでですが・・・ (現代的作品ではありませんが、サーリアホさんの影響は大いに受けています。)

他には、古典対位法を再度勉強し直そうと思っています。一般の対位法だけでは不十分だと以前から思い、数年前に始めようとしたところ・・・雑事と生活に追われて、なかなか落ち着いて本を広げることができませんでした。ようやく、時間がとれるようになってきましたので、こちらについても、書いていきたいと思います。


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